フリーランスのエンジニアには、アピール方法をアドバイスする上司はいない。そのため、スキルをアピールするための魅せ方は自分で考えなければならない。

まず大切になってくるのは、履歴書の書き方だ。
これまでの実績をアピールする際は、他人にもイメージしやすい具体的なエピソードを盛り込むのが大切だ。人は合理的に判断するのではなく、感情で判断する生き物であるためだ。

アップルの元経営者であるスティーブ・ジョブズのプレゼンは有名だったが、彼のプレゼンには必ずエピソードが込められていた。だからこそ世界中の人を感動させるようなスピーチができたのだろう。
人は説明には心が動かされないが、物語的な要素を持ったエピソードには興味を持つ傾向がある。どんなに立派なことを言っても、その内容に具体的なエピソードが込められていなければ、大半の人は見向きもしない。
逆に内容は稚拙でも、エピソードが魅力的ならば人は話に耳を傾けるだろう。

アピールする内容は、大きな仕事でなくても構わない。何も100人以上のプロジェクトでプロジェクトリーダーをしたなどの経験は必要ない。
真面目に仕事をしてきたならば、自分の強みが一つや二つは見つかるはずだ。その内容をエピソード仕立てにして書けばいい。
仕事をする際に自分が工夫していた点、同僚に褒められた点、過程、考えたこと、状況などを詳細に記載するべきだろう。数字が盛り込めるなら、書いた方がより説得力が上がる。
自分の書いたエピソードが伝わるか不安な場合、第三者に見直しを頼むと良い。