フリーランスとして活動しているエンジニアが企業と契約を交わす場合に必要となるのが、スキルシートだ。スキルシートとは、文字通りIT系の仕事で取り交わされる職務経歴書のことを言う。

このスキルシートの記載にはいくつかの注意事項があって、その一つが守秘義務の厳守だ。
フリーランスのエンジニアの中には、過去の実績を記載する時に会社や団体名を具体的に書いてしまう人も多くいる。こうした具体的な名前の記載は、守秘義務違反に抵触してしまう可能性があるため注意が必要だ。仮に処罰に対象にならなくても、ビジネスにおけるマナーとして相応しくないだろう。
企業から同じことをされるのではないかと疑念を持たれて契約を断られるケースもあるので、「大手」などの表現を使うのが基本だ。

スキルシートに記入をする時は、言葉の使い方にも気を付けなくてはならない。
能力の高さをアピールしたいがために専門用語を羅列する人もいるが、企業独自の専門用語は相手に理解してもらえない可能性が高く、説明の手間が発生する。スキルシートは、書面を通して実績や適性を見極めることが目的となるので、読み手を意識して言葉を選ばなければならない。
フリーランスは、キャリアと実績が信頼に繋がる。携わった案件の数が多すぎるという理由で省略してしまうと結果的に損をすることになるので、過去に行った仕事は可能な限り記載することが大切だ。
とはいえ、あまりに多過ぎると読み手に負担を掛けてしまうので、A4用紙で4枚以内を目安に書くことが好印象を与えるポイントになる。

なお、『エンジニアに今や必須の<スキルシート>活用法』というサイトにスキルシートの活用方法がまとめられていたので、興味がある人はそちらも覗いてみてほしい。